NPO法人 祖父江のホタルを守る会

祖父江の自生ヘイケボタルの生息調査

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■この活動の目的と経緯

当会では、発足以来10年間にわたり、会員が手分けをして祖父江町地区の自然自生ホタル(ヘイケボタル)の生息地域を可能な限りくまなく調べ続けてきました。
そのデータは膨大なもので、まさしく会員すべての祖父江の自生ヘイケボタルへの想いの結晶であり、次世代へと引き継ぐべき貴重な財産と自負しています。

稲沢市祖父江町全域の自生ヘイケボタルの限りなく実数に近い生息数を把握するため、約120 箇所の各観測地点を設定し、シーズンに入ると同時に、毎夜ごと会員の足で調査を継続してまいりました。
地道で莫大な作業量になるのは会員全員が覚悟の上で、まずはヘイケボタルの生態・生息実態を詳しく把握することを先決としたのです。

その調査結果の記録方式として主な方法は、以下の通りです。

・観測ポイントごとの生息数の推移・経年変化のグラフ化
・年度ごとの生息地と消滅地を地図上に精密にプロット化
・生息確認地点(一部除く)の気温・水温・湿度の計測生息調査

このほか、シーズンオフでの生息地域、消滅地域の水質調査等も続けられてきました。
専用のデータロガー(計測・記録器)を用いて、水田の水温・気温等の終日の変化の様子・状況を長期にわたって調べあげたデータもあります。

■調査データがもたらす悲しい現実

このようにして、当会はヘイケボタルを守るために、まず彼ら自身を知ることから始めたわけです。

しかし、その調査データは私達に残酷な現実を毎年突きつけてきます。
この活動にあたって、会だけではなく、地域の多くのみなさんのご理解、ご協力をいただいてきました。
それでも、残念ながら生息数も生息地域も、減り続けています。

これらのデータ・資料については、一部を公開しております。
以下のページをご覧ください。

実は、生息・生息数の減少・消滅との関連性については、より詳しい分析を必要としています。
例えば、このような疑問も浮かび上がりました。

他の地域で、同じような慣行農法の水田ではヘイケボタルが消滅してしまったのに、なぜこの稲沢市祖父江町の一部に今も自然自生しているのか?なぜ生き続けてくることができたのか?」

私達はこの長年の疑問に終止符を打つべく、2012年より生物多様性との共存を実現する未来型の水田「実験田(仮称)」プロジェクトを開始しました。

■これからの調査について

生息数現況調査活動は、今後も持続していきます。
ただし、その調査方法は少し形を変えることとなりました。

これまでは、成虫の出現期間のほとんど毎夜の調査に足を運ぶという、会員の膨大な時間とエネルギーを要する調査法でした。
しかし、これまで蓄積した大量のデータによりある種の原因と傾向も把握することができたのも事実です。

自生ヘイケボタルの飛翔ポイントが稲沢市祖父江町内で例年移り変わっていく疑問

この答えを我々の手で探り出すため、上でも述べました、新しいプロジェクト「実験田」での調査に徐々にリソース・エネルギーを移していくことを決めました。
水質調査等の生息環境調査についても同様に、この「実験田」でのさまざまな取り組みと関連させて進めていきます。

その中で、どんな条件が生息に適しているのか消滅のおもな要因は何かを考えていきたいと思います。
また、このプロジェクトには、自生ヘイケボタルが思い切り飛翔する水田が、実際の“農”としての生業が成り立つかどうかの実験の意味も込められています。

このプロジェクトについては、以下のページをご覧ください。

環境保全型水田「実験田(仮称)」についてのご紹介ページ

今後、どんな困難が待ち受けているのか想像に難くはありませんが、それでも絶滅へのカウントダウンタイマーをストップさせるべく、会員一同、今後も可能な限りの努力を続けていく所存です。

 

 

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ホタルのWebリング

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・水田魚道とゆりかご田んぼ

私達がそう名付けたのは、この稲沢市祖父江町の地が生命の巣立ちのまさしく楽園であって欲しいという願いから。愛知県の要請により、「里地里山里海生物多様性啓発事業」として、水田地域の生物多様性を保全する「水田魚道」を牧川南部浄化センター脇の排水路と田圃を結んで設置しました。さまざまな生態系を観察することができます。

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・ホタルの生息調査

祖父江の自生ヘイケボタルの生息調査

稲沢市祖父江町内の数十箇所の地区について、ホタルの形態別生息場所数の変化、水田の取水口の方角とホタルの発生数の関係、水田の取水口の方角とホタルの発生する畦の向きの関係、そして、ホタルの生息が途絶えたエリアではその消失の原因分類を考察しています。

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・水質・底生生物調査

水質・底生生物調査

稲沢市祖父江町は、農業用水路232km、排水路123kmによって、町内全域を縦横に水路が張り巡らされています。このうち、宮田用水の水質レベルは木曾川と同質と予備調査で確認したので、対象を排水路に絞りました。調査目的は、①ホタル生息域の実態調査、②下水道整備後(農業基盤整備事業地域を含む)の追跡調査の二つです。

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・畔の草刈り活動

畔の草刈り活動

除草剤による畦の土壌が貧相になってしまうことは、ホタルの生態サイクル(幼虫→蛹→成虫)を考える上で非常に深刻な問題です。そのため、重要拠点を拠点を抽出し、地主様やオペレーターさん達のご理解・ご協議の上、年間計画(別表)を作成し、ボランティアで畦の草刈り活動を行っています。

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・出張環境教室

出張環境教室

稲沢市内の各小学校や中学校、高等学校にて「出前授業」を開いています。 生徒さんにこの地区の、自然を守る大切さを考えてもらえたらと思っているからです。 年々少なくなっている祖父江のホタルですが、絶滅したらおしまいです。 ご希望があれば、学校まで出かけていきます。もしよろければ、お問合せください。

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・自然観察会

自然観察会

予約も、会費も要りません。(自然を愛する気持ちが大切です)駐車場で立っているひとに、「観察会ですか?」と声を掛けてみてください。 「指導員」が居ますので、この地域の予期しない発見が楽しめます。お子様とご一緒に、お友達どうし、またはお一人でもお気軽に参加してください。

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・ホタルの観察会

ホタルの観察会

年に一度、6月の下旬ごろに、ホタルの観察会を開いています。祖父江のホタルを観察して、自然を守る大切さを考えてもらえたらと思っています。 年々少なくなっている祖父江のホタルですが、遠方より来ていただく方々にも 気持ちよく観察していただけるよう、「定員」を設けて実施しています。 是非ご参加ください。

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・祖父江イチョウまつり出展

祖父江イチョウまつり出展

私達の活動を知ってもらうため、祖父江町のイチョウ祭りに出展しています。毎年、11月の下旬に行われます。 もしよろければ、ご参加ください。  

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