NPO法人 祖父江のホタルを守る会

ゆりかご田圃と水田魚道

title-yurikago-tanbo1田圃(たんぼ)は、ヘイケボタルだけではなく、ありとあらゆる生物の生息環境としてとても重要な役割を持つことがわかっています。
当会は、長年の調査・保護活動の成果として、愛知県の要請により「里地里山里海生物多様性啓発事業」を受託しております。
そして、すべての生命の源であってほしいという願いを込めて、これを「ゆりかご田圃」と名付けました。
これにあわせ、水田地域の生物多様性を保全する「水田魚道」を牧川南部浄化センター脇の排水路と田圃を結んで設けています。

この「ゆりかご田圃」と「水田魚道」プロジェクトについては、現在、「実験田プロジェクト」へと徐々にシフトしていっております。

 

田圃の生物(ホタル)調査・環境保全の実験計画(2010年 当初案)

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目的

  1. 水稲耕作田圃を利用して、無農薬(初期減農薬)水稲栽培を進めることで、田圃の生息生物や土壌変化の追跡調査を行う
  2. 水田魚道による遡上生物の実態調査を協同して行う
  3. ホタルの生息環境としての評価と整備を行なう

実験田圃(図-1)

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  1. 牧川浄化センター西の田圃1区画( 60m×38m=2,280㎡ )
  2. 水田魚道の設置・調査場所を区画内に含む
  3. 直近排水路は、牧川地域の水質調査定点№20の所在地

実験期間

  1.  実験期間(問題抽出) 平成22年度(1ヶ年)
  2. 中期計画(維持管理) 平成23年度~平成25年度(3ヶ年)

推進方法

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  1. プロジェクトチームを編成し、計画的に活動の推進を図る
  2. 活動内容を年間計画にまとめ、会員及びその他多数の活動参加を図る
  3. 田圃内・周囲畦の雑草除去については、会が責任を持って行う

 

この「ゆりかご田圃」と「水田魚道」プロジェクトについては、現在、「実験田プロジェクト」へと徐々にシフトしていっております。

こちらについては、水質調査のベテランである当会の副理事の佐藤主導で行った調査とその結果の考察をご紹介いたします。

 

平成22年ゆりかご田圃の生物調査、水温測定及び水質調査結果 (概要)

 

Ⅰ はじめに

ホタルの生息環境保全のための基礎資料を得る目的で、数年前までヘイケボタルの生息が確認されていた稲沢市祖父江町内の田圃(2,400m2)を対象として生物調査、気温と水温測定及び水質調査を実施した。
生物調査は平成22年月3下旬~10月にかけて実施した。
気温及び水温は6月から9月まで約3ヶ月間、温度ロガーを設置して連続測定し、その結果をグラフ化して温度推移の傾向を観察した。
水質調査は7月と8月に農業用水の田圃への入口(水口)と出口(水尻)の2ヶ所で実施した。

Ⅱ 調査結果

  1. 生物調査結果
    畔の外来種植物の占有率は50%を優に超えており、春はキク科としてセイヨウタンポポ・コウゾリナなど10種をかぞえた。
    5月水温が上がってくると田圃にはミジンコが泳ぎ始め、多いところでは30㎤中125の個体数を数えた。
  2. 水温測定結果
    田圃(水口、水尻、中央)の水温を連続測定して気温と比較した結果、田圃の水温は気温の変化パターンと良く一致した。
    水温は場所により微妙な差があったが、気温より小さい変動を示した。
  3. 水質調査結果
    7月の調査では、溶存酸素及びCODで入り口の方が水尻より高い値を示したが、硝酸態窒素は逆の傾向を示した。
    8月の水位はゼロで、水質調査は参考値。

以上の結果から生物の生息環境としての水田の基礎資料が得られた。

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図1 気温と水温の連続測定結果の例

 

上記の調査報告の詳細については以下のPDFファイルにてご確認ください。

 

 

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牧川浄化センター倉庫内の温度調査 (概要)

 

Ⅰ はじめに

NPO祖父江のホタルを守る会では、草刈機や簡易水質測定器などのホタルの保全活動に必要な各種の器材を戸外のスチール製倉庫に保管している。
夏季は高温による保管燃料の危険性や機器類の精度低下の恐れもあるので、平成23年8月から11月にかけて、倉庫内外及び倉庫内に設置した発泡スチロール製容器内の温度を、データロガーを用いて30分間隔で連続測定した。

Ⅱ 調査結果

倉庫の内外及び発泡スチロール製容器内の温度は殆ど時間差が認められないほど同一の変化パターンを示した。
倉庫内の温度は倉庫の外気温に比較して数度から大きい時は10℃以上高い最高温度を示し、最高温度は50℃にも達した例があり、最も変動幅が大きかった。
倉庫内の発泡スチロール製容器内の温度は倉庫内の温度より最高温度が数度低いのみで、温度の緩衝作用は期待できないことが判明した。
倉庫の内外及び発泡スチロール製容器内の温度を比較すると、三者で、8月から9月下旬までは最高温度に多少の高低が認められるが、最低温度は殆ど差が認められなかった。
しかし、倉庫内及び発泡スチロール製容器内の温度は9月下旬から11月にかけて倉庫外の温度より低い最低温度を示した。
更に10月には、倉庫外(ゆりかご田圃)の温度変化が10℃前後にも拘わらず倉庫内及び発泡スチロール製容器内の温度変化が30℃にも達する日があり、その変動の大きいことが特筆された。

温度変化例を図に示した。

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図Ⅲ-1 倉庫の内外及び倉庫内の発泡スチロール製容器内の温度変化例

上記の調査報告の詳細については以下のPDFファイルにてご確認ください。

 

 

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ホタルのWebリング

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・水田魚道とゆりかご田んぼ

私達がそう名付けたのは、この稲沢市祖父江町の地が生命の巣立ちのまさしく楽園であって欲しいという願いから。愛知県の要請により、「里地里山里海生物多様性啓発事業」として、水田地域の生物多様性を保全する「水田魚道」を牧川南部浄化センター脇の排水路と田圃を結んで設置しました。さまざまな生態系を観察することができます。

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・ホタルの生息調査

祖父江の自生ヘイケボタルの生息調査

稲沢市祖父江町内の数十箇所の地区について、ホタルの形態別生息場所数の変化、水田の取水口の方角とホタルの発生数の関係、水田の取水口の方角とホタルの発生する畦の向きの関係、そして、ホタルの生息が途絶えたエリアではその消失の原因分類を考察しています。

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・水質・底生生物調査

水質・底生生物調査

稲沢市祖父江町は、農業用水路232km、排水路123kmによって、町内全域を縦横に水路が張り巡らされています。このうち、宮田用水の水質レベルは木曾川と同質と予備調査で確認したので、対象を排水路に絞りました。調査目的は、①ホタル生息域の実態調査、②下水道整備後(農業基盤整備事業地域を含む)の追跡調査の二つです。

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・畔の草刈り活動

畔の草刈り活動

除草剤による畦の土壌が貧相になってしまうことは、ホタルの生態サイクル(幼虫→蛹→成虫)を考える上で非常に深刻な問題です。そのため、重要拠点を拠点を抽出し、地主様やオペレーターさん達のご理解・ご協議の上、年間計画(別表)を作成し、ボランティアで畦の草刈り活動を行っています。

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・出張環境教室

出張環境教室

稲沢市内の各小学校や中学校、高等学校にて「出前授業」を開いています。 生徒さんにこの地区の、自然を守る大切さを考えてもらえたらと思っているからです。 年々少なくなっている祖父江のホタルですが、絶滅したらおしまいです。 ご希望があれば、学校まで出かけていきます。もしよろければ、お問合せください。

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・自然観察会

自然観察会

予約も、会費も要りません。(自然を愛する気持ちが大切です)駐車場で立っているひとに、「観察会ですか?」と声を掛けてみてください。 「指導員」が居ますので、この地域の予期しない発見が楽しめます。お子様とご一緒に、お友達どうし、またはお一人でもお気軽に参加してください。

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・ホタルの観察会

ホタルの観察会

年に一度、6月の下旬ごろに、ホタルの観察会を開いています。祖父江のホタルを観察して、自然を守る大切さを考えてもらえたらと思っています。 年々少なくなっている祖父江のホタルですが、遠方より来ていただく方々にも 気持ちよく観察していただけるよう、「定員」を設けて実施しています。 是非ご参加ください。

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・祖父江イチョウまつり出展

祖父江イチョウまつり出展

私達の活動を知ってもらうため、祖父江町のイチョウ祭りに出展しています。毎年、11月の下旬に行われます。 もしよろければ、ご参加ください。  

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