NPO法人 祖父江のホタルを守る会

【実験田2014】今日のイネのようすから

生物調査 イネ編です。
実験田のイネは、ほぼ開花期を過ぎ、今から、徐々に稲穂が垂れる実りの時期に向かおうとしています。
これからの天気が、実りを左右するかと思えば、少しは暑かろうが、好天を祈るばかりです。

今年は皆さんのご尽力の甲斐あって、現在のところ、われらが実験田を畔から見渡して、イヌビエ類など雑草は見られません。
(全体で3本ほどのイヌビエが見えたかな?)

さて、無農薬・無化学肥料にして2年目の実験田、慣行田(除草剤など農薬・化学肥料使用)とは、はっきりと差が見えてきたような気がします。

まず稲株のようすです。
①これが 慣行田(ほかの田んぼ)の稲株

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②そして 実験田(無農薬・無化学肥料)の稲株

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株元を見ると、株の姿の違いがあります。
※(慣行田・実験田ともイネの品種は同じ。田植えは慣行田が1週間早い)
実験田の方が頑丈そうです。
一本一本のワラの太さが違います。
太いです。
色も濃いです。

ワラの身長はどうか?

平均すると実験田の方が数㎝長いようです。
慣行田の稲株には、とても短いワラが混じっています。
実験田の方が、実りの悪いワラ(一本のイネ)の割合が少ないように見えます。
※(開花中の部分もあり、水田内に入り込んだり刈り取っての詳しい測定をしていません)

一つの穂に何粒の籾がついているか?

手前のものをそれぞれ3本ずつざっと数えてみました。

実験田:約130~150粒
慣行田:約120~130粒

穂の長さが違うようです。

③慣行田のイネの穂

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実験田のイネの穂

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今後、さらに正確に測定する必要があります。(千粒量はどうかの比較など)
※実験田の田植えは、慣行田と全く同じようにやった部分、手植えした部分があります。
また、田面の高低の差があり、田植え後の雨量(水量)で、超深水の部分では早苗が浮き上がったために後日補植した部分があり、成長の差があります。

いずれにしても、除草剤等の不使用により、実験田には“土の力” がついてきていることを実感します。
※(無農薬により、土の中のバクテリアをはじめ微生物が増えて、土の中の方まで、イネの生育に影響する肥料分などが蓄えられているのではないかと思えます。)
※(除草剤等農薬を多用した場合、植物性プランクトンをはじめさらに微小なバクテリア類までも減らしてしまうために、“土の力”は落ちてくるはずです。
化学肥料で補えば、即効でイネは生育できていますので、“土の力”については認識が薄くなりがちです)

土本来の力・イネ本来の力 は、どれだけのものであったのか、もう少し見つめていきたいところです。

他の田んぼで、ところどころイヌビエ類が目立つところがあります。
昨年の惨状を思い出しながら、雑草について復習?です。(雑草に復讐した?)

⑤これがイヌビエ

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穂の色が濃く、毛が目立ちます。
背も高く、遠くからでも目立ちます。

⑥こなた タイヌビエ

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昨年こいつにマイリました!
葉の姿・形はイネとそっくり!
穂にひげがありません。
9月初めまではイネの背丈、なのに・・・
中旬からイネの背丈を追い越すという、悪知恵の持ち主(賢い?のか)

⑦そして クサネム ねむの木みたいな葉っぱ

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この写真夕方の撮影、葉っぱが眠っています。
イネを見下ろす大きな雑草、マメの仲間です。

⑧かわいい花をつけて 存外です アメリカミズキンバイ

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10月初めまではみずみずしく柔らかで、茎が太くなる。
これも背高のっぽになる。
クサネムと共に、コンバインに絡む曲者。

「チョウジタデ」も「アメリカミズキンバイ」も同じアカバナ科チョウジタデ属で、よく似ています。
チョウジタデも、1メートルを超える背丈のものがあると資料にありますが、アメリカミズキンバイはもっと高く170㎝程度までも。
最近の田んぼによく見かけられます。

これは、外来種、熱帯アメリカ原産ということです。
調べているうちに知らなかったことがいくつか・・・。
チョウジタデの別名が「タゴボウ(田牛蒡)」根っこが牛蒡のようだから。
対してアメリカミズキンバイは「エラタゴボウ(鰓田牛蒡)」だそうです。
ちなみに、同じ仲間(チョウジタデ属)にミズキンバイ(名前に“アメリカ”が付いていない)は、絶滅危惧Ⅱ類だそうです。

今の田んぼに多いのは、ヒエ類以外では、この「アメリカミズキンバイ」の他、クサネム、アメリカセンダングサなど・・・・、
非常に厄介なのばかりです。 
昨年の実験田にはたくさんありました。
今年、田んぼ内にはありません!

除草へのご尽力に心から感謝しつつ・・・
今年の実りが多からんことを祈り、みなさま ごきげんよう

山内

 

 

 

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