NPO法人 祖父江のホタルを守る会

当会理事からのご挨拶

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 私の子どもの頃(サツキとメイがトトロに出会っていた頃)、人の近くにたくさんの生き物がいました。そんな頃、心と身体にしみついた歌は、“…岸のすみれやれんげの花に…えびやめだかや小ぶなの群れに…”(「春の小川」)、“ほたるの宿は川端柳…川のめだかが夢見る頃は ほ・ほ・ほたるが灯をともす”(「蛍」)、そして「赤とんぼ」・・・。今も、胸にジーンときてしまいます。こんな情感からでしょうか、“生物多様性”について考え続け、市内でボランティアの親子自然教室などを続けてきました。

greetings-yamauchi-kaicho3 当稲沢市祖父江町地区には、今も自然自生しているホタルがわずかに残っており、本会の会員がもう十年以上も綿密な生息調査を続けています。その様子を横目で眺めていたところ、お誘いがあって昨年本会に入会することになりました。

 ホタルもまた、日本人が古来より格別心をひかれてきた生き物のひとつ、蛍・螢・火垂る・火太郎・・・。

●こゑはせで身をのみこがす蛍こそ いふよりまさる思なるらめ (源氏物語 蛍の巻)
●己が火を木々に蛍や花の宿 (芭蕉)
●人寝ねて蛍飛ぶなり蚊帳の中 (子規)

 ホタルがたくさんいる所には、いろいろな生き物が生息できる環境要素があります。人間にとっても安全で健康的な環境と言えますし、心をも癒します。よって、地域の文化や民俗文化に大きな影響を与えてきました。
 ところが、祖父江のホタルも2000年頃から急激に生息数も生息場所も減少しているようです。これは、赤とんぼアキアカネの減少とそっくりです。「土地改良」の用排水分離による水利環境の変化は、水生生物にとっては非常に厳しく、その数は大きく減少しました。もともと田んぼで育つメダカが、今や、絶滅危惧種になっているのもうなずけますが、この十数年で祖父江のホタル(ヘイケボタル:田んぼのホタル)や赤とんぼが激減していることに目を向けてみたいと思います。

◆そこで、私たちは今年から新しいプロジェクトを始めました。ホタルの生息調査はこれまで通り進めますが、一方で、絶滅寸前の祖父江のホタルを含めた生物多様性の復活をめざす環境保全型水田での実験です。まず、水田内に、昔のように木の板と杭を使って魚留まり水路を作りました。生き物が田んぼと水路を行き来できるような工夫です(詳細はこちらをご覧いただきたいと存じます)。

greetings-yamauchi-kaicho2 このプロジェクトは稲沢市教育委員会・名古屋文理大学の後援を受けました。調査・研究にあたっては、岐阜大学応用生物学部水利環境学研究室の指導を受けながら協働研究を進めています。また、近隣の大学や高等学校との協働で推進していきます。

 これを私たちの会だけのものとするのではなく、他の団体・個人、例えば“とんぼの会”“メダカの会”などと協働し研究・研鑽する希望をもっています。この企画・実践は市内小中学校の学習にも貢献したいと各学校へのお知らせをしており、これまでも市内の数校で環境学習を進めています。
 この水田でとれるのは米だけでしょうか。ここで若い方がさまざまアイデアを出し、体験しながら面白さを見つけ出してくだされば、やがては大きな力となって豊かな自然環境が復活できる、地域の活性化にもつながる。そう信じて、私ももうしばらく老体?に鞭を打ってみたいと思っています。

今の若者が、心から日本の唱歌「ふるさと」をしみじみ歌い続けられることを願って。

 

NPO法人 祖父江のホタルを守る会 理事長

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ホタルのWebリング

稲沢市祖父江町の銀杏をはじめとした四季の味わいの織りなす名産物・特産品が集う当地のショッピングポータル「そぶえシンフォニア」です。ホタル米もお求めいただけます。
リアルをロールプレイしよう!


・水田魚道とゆりかご田んぼ

私達がそう名付けたのは、この稲沢市祖父江町の地が生命の巣立ちのまさしく楽園であって欲しいという願いから。愛知県の要請により、「里地里山里海生物多様性啓発事業」として、水田地域の生物多様性を保全する「水田魚道」を牧川南部浄化センター脇の排水路と田圃を結んで設置しました。さまざまな生態系を観察することができます。

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・ホタルの生息調査

祖父江の自生ヘイケボタルの生息調査

稲沢市祖父江町内の数十箇所の地区について、ホタルの形態別生息場所数の変化、水田の取水口の方角とホタルの発生数の関係、水田の取水口の方角とホタルの発生する畦の向きの関係、そして、ホタルの生息が途絶えたエリアではその消失の原因分類を考察しています。

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・水質・底生生物調査

水質・底生生物調査

稲沢市祖父江町は、農業用水路232km、排水路123kmによって、町内全域を縦横に水路が張り巡らされています。このうち、宮田用水の水質レベルは木曾川と同質と予備調査で確認したので、対象を排水路に絞りました。調査目的は、①ホタル生息域の実態調査、②下水道整備後(農業基盤整備事業地域を含む)の追跡調査の二つです。

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・畔の草刈り活動

畔の草刈り活動

除草剤による畦の土壌が貧相になってしまうことは、ホタルの生態サイクル(幼虫→蛹→成虫)を考える上で非常に深刻な問題です。そのため、重要拠点を拠点を抽出し、地主様やオペレーターさん達のご理解・ご協議の上、年間計画(別表)を作成し、ボランティアで畦の草刈り活動を行っています。

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・出張環境教室

出張環境教室

稲沢市内の各小学校や中学校、高等学校にて「出前授業」を開いています。 生徒さんにこの地区の、自然を守る大切さを考えてもらえたらと思っているからです。 年々少なくなっている祖父江のホタルですが、絶滅したらおしまいです。 ご希望があれば、学校まで出かけていきます。もしよろければ、お問合せください。

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・自然観察会

自然観察会

予約も、会費も要りません。(自然を愛する気持ちが大切です)駐車場で立っているひとに、「観察会ですか?」と声を掛けてみてください。 「指導員」が居ますので、この地域の予期しない発見が楽しめます。お子様とご一緒に、お友達どうし、またはお一人でもお気軽に参加してください。

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・ホタルの観察会

ホタルの観察会

年に一度、6月の下旬ごろに、ホタルの観察会を開いています。祖父江のホタルを観察して、自然を守る大切さを考えてもらえたらと思っています。 年々少なくなっている祖父江のホタルですが、遠方より来ていただく方々にも 気持ちよく観察していただけるよう、「定員」を設けて実施しています。 是非ご参加ください。

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・祖父江イチョウまつり出展

祖父江イチョウまつり出展

私達の活動を知ってもらうため、祖父江町のイチョウ祭りに出展しています。毎年、11月の下旬に行われます。 もしよろければ、ご参加ください。  

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